うちのこども@、A、B、真ん中が唯一女の子でA、Bはバレエとは無縁。
犬猫好き長男こども@、実は以前バレエを習っていた。
ある日、なぜか唐突に(と母は思った)バレエを習いたいと言い出した。

こども@小6の頃の話。
なんの偶然かこどもAが通っていた教室に“ボーイズクラス”が発足した時期と重なり
彼もまんまとそこへ通うことになった。
後にその理由を彼に問いただしたところ
、ホントは可能ならば、京劇学校(日本にあるんか そんなもんが!)に通いたかったとのこと。
わが子ながらよくわからない。

踊りの素養云々より、バレエ教室にそこは貴重なボーイズのこと、しょっぱなから舞台で
パドトロワを踊るという、身にあまる光栄に浴したもんだ。
バレエを始めたその年に、きれいどころと「あし笛」を踊った。
まるで畑の大根を引っこ抜くように引越し屋さんのように、
組んだプチ・バレリーナを「よっこらしょっと」抱えてくれて
母の顔色を赤くも青くもしてくれた。

そしてこども@もひとりでVaを踊る日が来た。
誰が選んだのか、演目は「ブルーバード」
もくもくとレッスンを欠かさない彼に、なんとなく不安を感じてしまう母
・・・・・・
なーんかやらかさないといいけど。

お勉強会のゲネも無事終わり、いよいよ迎えた当日。

ただでさえ忙しい本番、用意の必要な子供2人。
母のテンションはいやがうえにも高まるのだった。

「ブルーバード」には悪いけど、妹こどもAも初Vaで、母の関心が
どーしてもそっちへ行ってしまうのは
自然の理。
正直男の子のバレエにはあんまり興味がなかったのだ。悪いけど
.

楽屋からステージまで、シューズの上にカバーのために大きめの靴下、
もしくは、上履きをはく。
廊下のワックス等を舞台にもちこまないため。
もちろん本番、踊る時には脱ぎますがな。舞台袖で。普通。

そして、わがこども@は大きめの靴下をはいたまま「ブルーバード」を踊った。
脱ぎ忘れて

衣装と同じ色にわざわざ染めたシューズ、全くお目見えせず、白地に赤いロゴいりの靴下。

こどもAが無事踊り終えて、安堵のあまり客席の一番後ろで虚脱していた私
驚愕のあまり、叫びそうになったわよ。
この〜
親孝行ものーーーー
本人も途中で気がついて、苦笑していた。(ビデオでね、わかった)

以後平常心で「ブルーバード」を見られない。
イントロ聞いただけで蘇るあの靴下。
そして
「ブルーバード」を見るたびに笑いを噛み殺すバレエファンが
たぶん10人はいる。