こどもA中2の夏休み、変化を求めてバレエの講習会に参加した。

ついでだから家族で観光しようと長男を除く4人ででかけた。

場所は京都。

「ダンスマガジン」で見つけた、ミテキ・クドーのお父上の講習会。

 “す”の状態のこどもを見て、なんらかのアドバイスでもいただきたい、

もしくは、アドバイスとはほど遠い位置にいることを思い知らせていただきたい、

それは母親のせつなる願いでもあった。

なぜなら、お稽古を続けていた教室の先生が、いろんな意味で

「ちょっと違うんじゃない?」と思えてきたのに加え、年令的に進学の問題も

からんで、全精力をバレエにつぎこむ生活から抜け出すためでもあった。

バレリーナが民生委員と同じようなもの(仕事ではないという意)という現実。

いくら脳天気な私でもそれ一直線、子供と同じ目線でバレエにあけくれていくわけには

いかなかったから。

娘には酷な事だが、現実は現実。

 

以上のような理由で参加した講習会。場所は京都バレエ専門学校。

半分がふだんからレッスンしている生徒、あとの半分が外部及び、来春の

入学希望者ということだった。広いお稽古場の2階から見学できるように

なっていて、そこは参加者の父兄でびっしり。冷房がきいているわけもなく

汗みずくでの見学となった。夫とこどもは京都観光へ出かけ、どこへ行っても同じ

私見る人、こども踊る人であった。

こどもは、中2以上の大人のクラスを最年少参加。

知る人もいない緊張の講習会。30名ほどの受講者たちはもくもくと

ストレッチ、ウォーミングアップに余念がなかった。

そして時間ちょうどに工藤先生入室。みんなでばらばらにレベランス。

写真そのままの工藤先生。レッスンは全てピアノの演奏で、ピアニストは

先生の奥様がつとめられた。

 

優雅。その一言。

そして徹底した実力主義のレッスンにこの母は絶句する。

先生から見て、はしにも棒にもかからない子は全く無視されるのだ。

「たくさん回れる、高く跳べるのはたいしたことじゃない。アダージオがきれいに

できるのがバレエなんだよ。」

 “きれいじゃなければバレエじゃない”

ごもっとも。